ダリオ・アルジェント研究本「恐怖の幾何学」を一気読みする


日曜日, 3月 28th, 2010

ダリオ・アルジェント研究本「恐怖の幾何学」を一気読みする


ダリオ・アルジェントと縁が深いトリノの街

以前の投稿 読んでみたいイタリア で書いた、イタリアンホラー映画の巨匠、ダリオ・アルジェントの研究本「恐怖の幾何学」を一気読みしてしまった。
夜寝る前には読みたくない、といいつつ、つい手に取ってしまい。
一度読み始めたら、もう駄目だ。止まらない。

人間、やはり不気味なものやグロテスクな何かに対しては、嫌悪感や恐怖心を抱きつつも
魅かれてしまうものらしいなぁ。。

しかし「サスペリア」を含む魔女三部作など超自然的なテーマのイメージが強いアルジェント
であったが、この本を読むと原点は古典的な推理サスペンス、イタリアで「Giallo(ジャッロ)」
と呼ばれる分野なのだとわかる。

著者の矢澤利弘氏は「アルジェントおたく」のような人物で、そんな著者がなみなみならぬ
情熱を注いで書いたこの本は、まさにアルジェント集大成。
自分は特にアルジェントのファンというわけでなく、アルジェントの映画とイタリアの
関わりに興味を抱いて読んだのだが、期待通りちょっとしたことが分かったりして、
そういう視点からでも楽しめる本だと思う。

例えばアルジェントのデビュー作「歓びの毒牙」の撮影はヴィットリオ・ストラーロという
人物が手掛けているのだが、彼は後にベルナルド・ベルトルッチのいくつかの作品の撮影も
手掛けている。アルジェントもベルトルッチも、ある意味映像の美しさには共通点がある。
こんなところでつながりがあったのだ。
ちなみにアルジェント自身も若い頃、ベルトルッチと交流がある。

それからダリオ・アルジェントはインターナショナルな指向性があり、俳優やロケ地の選択
もイタリアに限らず多義にわたるが、それでも多くの作品はイタリア国内で撮られている。
とりわけトリノには縁が深いようで、「サスペリアPART2」「スリープレス」の他、
初期の「わたしは目撃者」「4匹の蠅」もトリノの街を舞台としている。
他にもローマやフィレンツェを舞台にしたのもあるし、作品中ほんの一部ではあるが、
マルケ州の小都市マチェラータや、私の大好きなウンブリア州の街、スポレートの劇場なども
ロケ地として使われているそうだ(殺人のシーンに、、、)。

イタリアロケの作品は、やはり見てみたい。しかし、内容が内容なだけに、うーむ。。
(正直、この本を一気読みしたら、それだけである意味ゲッソリしました)

ちなみに名作品のあらすじも紹介されているが、結末も書かれているので、念のため。
自分は、まぁいいや、と思って全部読んじゃったけどね。

追記 (2011/01/15)
この記事を書いた時はそうでもなかったのだが、以降アルジェント映画の
魅力に取り憑かれてしまいました。。


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