旅と映画の親和性


火曜日, 10月 6th, 2009

旅と映画の親和性


スペインの風景と「リミッツ・オブ・コントロール」のモチーフ

またまたしつこく、映画「リミッツ・オブ・コントロール」ネタ。
いや、この映画を観て、旅と映画というのは深いつながりがあるものだなぁ、
と今更感じたので。

何だかよく分からないうちに引き込まれていく映画だったのだが、これって旅、特に海外
を旅する時の感覚にも似てるような気もした。
海外旅行中って、最初はこわばっていた身体や神経が次第にリラックスして、段々目に
するものや触れるものに親しみを覚えていったり、しませんか。

それから、映画で舞台となった場所に実際に行ってみたいと憧れを抱いたり、逆に実際に
訪れた場所が映画に登場すると、その場所を再び訪れたくなったりもする。

旅という体験と映画を観るという行為が、超個人的なものである、という点も似ている。
旅も映画も、あらゆる条件が重なりあって、結果的に「その時の、自分」だけしか得られない
体験を生み出すから。

…などなど、小難しい話はさておき、もっと単純に、この映画に登場する空港や駅、
列車の車内の光景などは、どうってことないようでいて、旅気分を刺激してくれる。
洗練されたAVE(Alta Velocidad Española。スペインの新幹線、みたいなもの)の車内と、
その車窓から見えるスペインの荒野のコントラストなんか、最高。

スペインの内陸部の風景は半分砂漠のようで、イタリア中部の緑豊かな風景と違って
退屈、と思っていたけれど、上記のシーンを思い出すと、なんだかまた行きたくなって
しまう。…うーむ、人生に与える影響力が強いという点も、旅と映画は似ているなぁ。

ちなみに自分は、ここで描かれているスペインは、巷で宣伝されているように「色彩豊か」
というよりも、逆にスモーキーで、グレイッシュですらあると感じた。
自分にとってはこの描き方、妙に納得。

このようなスペインの描き方への感想の他、この映画自体の解釈や受け止め方は、当然
ながら観る人によって千差万別だし、自由である。
もしこのブログを見て「リミッツ・オブ・コントロール」に興味を抱かれたら、あなた
なりのイマジネーションを駆使して、この映画を体験してみて欲しい。

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