金曜日, 7月 9th, 2010
ローマの熱狂とカオスとカルチョ
以前、ローマのカヴール通り、コロッセオからもほど近い安ホテルに宿泊したときのこと。
昼間ホテルに到着した際、近所のどこかの部屋で大喧嘩をしており、何かが割れる音も
聞こえた。この時はスイスからローマ入りしたのだが、整然としたスイスからやってきて、
「あぁ、ローマだな」と実感したものだ。要するにカオスに溢れているのである。
良くも悪くも、それがローマだ。
そして、夜中にふと目が覚めると外から大きな歌声が響いていた。何人かの男衆の威勢のいい
歌声だ。1時過ぎくらいか、2時くらいだったか。よく覚えていない。
「うるさいなぁー、、、何があったんだ」と、澄んだローマの夜空に響く騒がしい歌声
を聞きながら、うつらうつらした。
翌朝街に出て、うるさい歌声の理由が分かった。
コロッセオ駅に置かれたフリーペーパーの一面に、大きく載ったフランチェスコ・トッティ
の写真。前日の夜は日曜日で、ローマとインテルの試合が行われていたのだ。
試合はローマの勝利で、しかもアウェーで、確か3 – 0だった気がする。
ローマがアウェーでインテルに勝利するのは、何と11年ぶりのことらしい。
私の記憶とイタリア語の理解に間違いがなければ、確かそんなことが書かれていた。
夜通し、大声で歓喜の歌を歌うわけである。
翌朝も、ローマの街は昨夜の試合の話でもちきりだ。
ホテル近くのバールで朝食をとったのだが(安ホテルなのでホテルでの朝食はナシ)、
客の男性とバリスタが、かなり激しい勢いでしきりに喋っている。
カプチーノを啜りつつ何事かと聞き耳をたてていると、どうもサッカーの話のようだが、
喧嘩としか思えないくらいメチャクチャに激しい調子である。しかし今度のそれは喧嘩
ではなく、最後にその客は和やかに「チャオ!」と言って去っていった。
・・・カオスなローマ。
昼にカンポ・ディ・フィオーリの脇道にあるトラットリアに昼食を食べに入ったときも、
ものすごいローマなまりの店員が、やはり昨夜の試合の話に明け暮れていた。
新しく客が入ってくると「まだ来るのか」などとのたまい、仕事なんかどうでもいい
といった調子である。・・・ここはカオスなローマ。
そんな店だが、フレッシュトマトのタリアテッレは極上の出来だった。本当に最高だった。
残念ながら店の名前は失念。場所は、自分の脳みその中にしかない。。
あのパスタ、また食べたいなぁ。
古代において拳闘士の殺戮ショーに熱狂し、夢中になった人々の末裔の姿が、確かに
そこにあった。
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