金曜日, 8月 21st, 2009
シェナの市立美術館でメーデーの喧噪から逃れる
トスカーナの古都、Siena(シェナ)のプッブリコ宮と青空。デジカメだと、ちょっと
この青空の色はだせない。
さて、実はこの日は今年の5月1日、メーデーであった。しかも翌日は土曜日のため、
イタリア人も3連休をとってプチバカンスを楽しむケースが多かったと思われる。
そんなわけで、ただでさえいつも観光客でいっぱいのシェナの街、当日は外国人観光客
に加えてイタリア国内から遊びに来たイタリア人観光客もかなりいて、結構スゴイことに・・・
そんな状況の中「マンジャの塔」に登るため、上のプッブリコ宮中庭にてしばらく待った。
下の写真、狼が双子に乳を飲ませているモチーフは確かローマ創造の伝説によるものだと
思ったが、ここシェナでもよくみかける。
それにしても、予想はしていたもののすごい行列。イタリア人のお子サマ(といっても
20歳前後)のグループが前にいてかなりうるさい….
ちょっとガマンして並んでいたが、途中で気が乗らなくなり、あきらめた。
楽しめそうにないことはやらない、良くない雰囲気を察知したら避けるなど、その時の
気分や状況を見て予定をスッパリ変更するのも、一種旅の技術であると思うのだ。
(なんて、自分はえらそうに言えるほどの旅のエキスパートではないけれども)
しかし「マンジャの塔」をあきらめて隣接の市立美術館を見学するという選択は正解だった。
美術館内は外の喧噪が嘘のように静か。「マンジャの塔」入口行列とは別次元の、知的で
穏やかな空気に浸ることができるのだ。
多くの美術館内は、上の写真のように展示室外、室内ともに座って休めるスポットが
あるので(展示室内にあるのは、座ってゆっくり鑑賞するためではあるが)休みながら
自分のペースで鑑賞を楽しめる。加えて、美術館になっている建物自体も歴史が古く価値が
ある場合が多いので、建物内部の雰囲気や装飾を味わうのも楽しみのひとつなのである。
さて、このシェナの市立美術館での最大のお目当ては、「平和の間」に展示されている、
アンブロージョ・ロレンツェッティの絵画「善政の効果」と「悪政の効果」。
確かフランスのツアー客らは、他の展示室をスキップして「平和の間」にやってきてた。
まぁ、それくらいこの美術館において重要な展示作品ということですね。
自分もずーっと前から「いつかロレンツェッティの絵画をシェナで観る!」と憧れて
いたので、実現して感無量。
でもツアー客がスキップした「平和の間」の手前、「世界地図の間」にはシモーネ・
マルティーニの大作「荘厳の聖母」があるんだよね・・・
ツアーだと有名な作品だけ眺めてすぐ移動、なんてパターンもあるようだが、個人旅行で
美術館を訪れたなら、なるべく多くの作品と、その場の豊かな歴史に覆われた静かな
雰囲気や時間も、じっくり楽しんだ方がいいのではないかな。
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