土曜日, 9月 12th, 2009
Ravello(ラヴェッロ)の天空庭園 “Villa Cimbrone”
Ravello(ラヴェッロ)は、南イタリアの街アマルフィ近郊に位置する、ちょっと優雅な
別荘地。
ここにはVilla Rufolo(ヴィッラ ルーフォロ)とVilla Cimbrone(ヴィッラ チンブローネ)
という、ふたつの有名なヴィッラがあって、どちらも眼下に海を見渡せる素晴らしい庭園
を見学できる。
ワーグナーが滞在していたことで知られるVilla Rufoloの方がおそらく有名でしょう。
ワーグナーがこのヴィッラでの滞在でインスピレーションを受けて、オペラ「パルシファル」
を書いたことからも、この庭園はPosto magico、魔法の場所、と呼ばれているそうだ。
かつてそんな「魔法の場所」に是非訪れてみたいと憧れを募らせ、実現させた。
Villa Rufoloの庭園はというと、確かに美しかったのだが、、、個人的にはもうひとつの
Villa Cimbroneの庭園の方に大きく感動したのが事実。
この庭園の演出は、すごい。本当にすごいです。
入口から細い小径を進んで行くと、両脇に様々な美しいものが目に飛び込んで来て、
すでに興奮。
無造作に置かれたテラコッタの鉢や石、彫像、光と影。すべてが完璧な美を形成している・・・
他に見学者がおらず非常に静かだったこともあり、そんなことも含めて別世界だ。
緑や花々も、もちろん美しい。下の写真、エキゾチックな東屋が印象的。
こういった一画に、かつての貴族の、贅沢な趣向が垣間見える気がする。
うっとりしながら小径を進んでいくと、突き当たりのテラスに出る。
そのテラスは「無限のテラス」というのだそうだ。この彫像を通り過ぎると・・・、
一番凄いのは、ここ。
ご覧の通り、眼下にはあくまでも穏やかで美しい地中海が広がる。
このテラスに立った時の気持ちは、凄すぎて、とても言葉では表現できない。
それでも、ひと言陳腐な表現を許してもらえたら、正に「天空にいるような」
気分ではあった。
上はVilla Rufolo(ヴィッラ・ルーフォロ)の庭園からの眺め。
Villa Cimbroneのインパクトに押されてしまったが、ここからも当然美しい海が
見渡せる。
Villa Rufoloはアマルフィからのバスを降りた所の広場からすぐの場所にあるので、こちら
を先に見学して、その後そこから続く路地を歩いてVilla Cimbroneへ向うのがお勧め。
「庭園は、自然のみでは発生することのない空間を人工的に作り上げる、一種の魔術的な存在だ」
昔読んだ中沢新一氏の著作でこのような記述があり、なるほどな、と思ったことがある。
Villa Rufolo、Villa Cimbrone、どちらの庭園も広大な海と空、溢れる光が、庭園の要素
として重要な役割を持っている。
これらの庭園は、この南イタリアのアマルフィ海岸の地であったからこそ実現した、
まさに魔術を思わせる、奇跡的な空間なのです。
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