金曜日, 1月 14th, 2011
イタリア誕生に想いを馳せつつ飲むビチェリン
とうとう、想いを叶えました。
前回のトリノ旅行で迷って行けなかったカフェ、Al Bicerinにやっとたどり着き、元祖ビチェリン
を飲んだのである。あのほろ苦く香り高い極上の液体が喉に流れ込んできた瞬間ときたら、
平凡だが感無量というしかない気持ち・・・
行きたくて行きたくてたまらなかった店なので、トリノ旅行初日に朝から行こうと決めていた。
小雨の中ソルフェリーノ広場を抜け、とりあえずVia Belleziaをズンズン北上する。
しかし路地沿いの名もない家の装飾も「さすが、このさりげなくエレガントなところが
やっぱりトリノよね〜!」といちいち気になってしまい、その都度足を止めて写真を撮って
しまう自分なのであった。「いかん!いつまでたってもたどり着けないぢゃないか!」
と葛藤しつつ歩き続ける私。。ちなみにこれらの写真は大体Via Orfaneかその近辺あたりで
撮った気がする。
・・・Al Bicerinの話はどうなったかって?えぇ、いいかげんたどり着きました。
「あぁ、あの店が今自分の目の前にある!」と静かな興奮を押さえきれない・・・
運命の出会いを果たした、元祖Bicerin(ビチェリン)。
余計なことは書かない。この飲み物は、奇跡そのものである。
ここまで自分を導いてくれた神様に感謝します・・・
クレーマジャンドゥヤのホットサンド。すごく美味しいとどこかで読んだのでオーダー。
実は私は以前通販でこのクレーマジャンドゥヤを購入したことがあるので、既知の味だった。。
もちろん美味しいのだが、かなりボリューム感がありこれを一緒に頼んでしまうとビチェリン
のデリケートな味わいが半減してしまう。ビチェリンそのものをきちんと堪能するなら、
まずはドルチェなしにして単品でオーダーするのが正解だろう。
ちなみに後日、ビチェリンを単体でじっくり味わいたいがために再訪した。
朝だったので店内は空いていて静かであった。自分以外に観光客は見当たらない。
地元の人が何人か、小さなバンコでエスプッレッソを一杯飲んで、サッと出ていく。
ごく普通のバール使い。何でもないが、幸福な光景。
カヴールの特等席は畏れ多くて座れなかったので、向いの席から写真を(ピンボケだが、、)。
こじんまりした落ち着いた店だが、ここはカヴールが贔屓にしていたカフェとして知られている。
イタリア中で通りや広場にその名を残す、統一イタリア初代首相であったカミーロ・ベンソ・
カヴール。その人物がこのカフェに通い、あの席でビチェリンを飲んでいたのだ。
イタリア統一実現のため策略の限りを尽くした、トリノ生まれの敏腕政治家カヴール。
彼はしかし、悲願のイタリア統一後からわずか3ヶ月でこの世を去ったとのことだ。
彼は何を想いながら、あの席でビチェリンを飲んでいたのだろうか・・・
・・・と、あの席を眺め、そんなことをぼんやり考えつつビチェリンをすすっていると、
自分にもどこからか熱い想いが湧いてくるような気がした。
イタリアという国の誕生、イタリア国家統一の「芽生え」ともいえるものが、この場所に
あったのか、と。。
ところでカヴールにはもうひとつ贔屓にしていたカフェがある。ポー通りのFiorioだ。
この店ももちろん訪問予定リストに入っていたが、どういうわけか、行きそびれて
しまった。だから、私はまたトリノに行かなければいけないのである・・・
ビチェリンもまた飲みたいしね。
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