月曜日, 1月 23rd, 2012
ボローニャからトリノへ向うユーロスター車内にて
そしてまたトリノネタ。
思いついたときに書いておかないと忘れちゃうから、、、って別にいい訳する必要もないか。。
年末年始のイタリア旅行は、前半ボローニャ・後半トリノであった。ボローニャを後にし、ユーロスターでトリノへ向った。列車でトリノ入りするのは初めて。外の景色はミラノに近づくにつれて雲が多くなり、そのうち薄暗い霧に覆われてしまった。
私の座席シートには、ミドルエイジよりちょっと若いくらいのイタリア人カップルが斜め合って座っていた(私の隣に男性、向いに女性)。そこはかとなくインテリっぽい雰囲気を漂わせている2人で、女性の方は何故か突然英語で話すことがある(男性はイタリア語でしか答えない)。
その英語がかなり流暢で、しかもキングズ・イングリッシュなアクセントだったのでひょっとしてイギリス人?と思ったくらいだが、イタリア語もかなりナチュラルだしなぁー、イギリス人だったらあんなに上手くイタリア語は話せないだろうから、やっぱイタリア人だよな、イギリスに留学経験ありとか?・・・などと一人勝手に憶測する私。。
最初は女性の方が雑誌をめくりながらヴァカンスにこのコースはどう?などと言ったりしててそれくらいは理解できたのだが、途中から何やら難しい話になってきてさっぱり分からなくなった。人間は理解できない何かを耳にしていると、脳が活動を拒否して眠くなる。で、暖かい車内の空気も手伝って、うとうとと眠くなった・・・。
そして、ハッと目が覚めると。
その時車窓の向うには、青空の下に、雪がつもったアルプスの山々が見えていたのである。列車が進むにつれて、山々が近くに見えてくる。山はその形、表情を変えながら白く光り輝いている・・・。美しー・・・
それはそれは、清々しい光景だった。ミラノ付近ではどんよりした灰色の景色だったのに。トリノへ近づいたら、澄んだ青空が広がり、凛とした白いアルプスの山々が連なっているのが見えてきたのだ。
気持ちが高鳴るのを感じた。で、思った。「あー、だから自分はトリノが好きなのかな」と。
基本、山好きなので。平野の向うにアルプスが望める景色は、信州の安曇野のそれに似ていなくもないし・・・。(日本とイタリアの共通点、また発見!)
トリノが近づく頃、向いの女性が「トリノはチョコレートの都なの、素晴らしいチョコラテリアが沢山あるわ。歴史的なカフェだってたくさんあるのよ」などと話していた(それくらいは理解できる、、、)。アルプスを眺めて内心少しばかり興奮しつつ、傍ら「この人たちもトリノ観光するのかなー」などとボンヤリ思いつつ・・・しているうちに、ボルタ・ヌォーバ駅に到着した。
ボルタ・ヌォーバ駅のホームで感じた空気はピンと張りつめていて、爽やかだった。同じ気温でもボローニャの空気とは明らかに違っていた。空気は冷たいのだが、澄んでいて気持ちがよかった。トリノ自体はスモッグが問題になっていて決して空気が綺麗な都市ではないはずだが、やはりアルプスから渡ってくる風のため爽やかさを感じるのだろうと思う。
冬の晴れた日に街を歩いていると、整然とした道路に並ぶ建物の合間から、雪の冠を抱いたアルプスの山が間近に見える。その光景は、ヴェネツィアやローマのようなキャッチーな華やかさはない、でも私には魅力的だ。そんな時もやはり思う、「だから自分はトリノが好きなのかな」と。






